浮世絵が登場する以前、屏風などの大画面に描かれた豪華な風俗画が多数制作されました。そこには遊女や若衆など、性的魅力のあふれる人物像が画中の華として多く描かれています。

　しかし、よく見ると、女か男か分からない人物が意外と多いことに気付きます。

　セックスアピールの強い人物像でありながら、なぜ性別が分かりにくいのか？それは「女／男」の二分では捉えられない、よりバラエティに富んだジェンダーがイメージ化されているからです。

　その顕著な例は男装遊女像と若衆像です。両者が頻繁に描かれた背景には、若衆に扮し男装した遊女が演じる「遊女歌舞伎」と美貌の若衆による「若衆歌舞伎」の熱狂的な人気があります。

　これまで研究者は、「女／男」の性別判断を目的に議論し、あるいはその魅力を「中性的」「倒錯的」「妖しい性」などの語で一括りに説明してきました。

　しかし、男女二元論をもとに、そこに当てはまらないものを「中性」「倒錯」とまとめたのでは、それぞれの人物像の魅力は分かりません。

　絵師は男装遊女と若衆それぞれの色っぽさ、かっこよさを表現し、人々はそれを絵から感じ取っていたはずです。私たちは今、その魅力を理解できているでしょうか。 研究者の言説は、何を封印してきたのでしょうか。

　今回の目的は主に３つあります。

　まず「多様な性」の表現を特徴とする近世初期風俗画の面白さを紹介すること。次に、男女の非対称性を明らかにしてきた「ジェンダーの美術史」において、男女二元論を超えた多様なジェンダー・イメージを読み取ってゆく研究が、新たな視座を提供する可能性・有効性を語ることです。

　最後に、フェミニズムやジェンダー論へのバックラッシュのなかで、広く美術史を越えた分野の現況を知り、問題を共有し関連づけること。

　しかしなによりも、今回大切にしたいのは「当事者性」です。近世初期風俗画にみられる、多様なジェンダーとセクシュアリティーの表現について、リアリティを持って語り合うこと。

　それが、この場の一番の魅力と考えていますので、美術史や絵に詳しくない方でも、どうぞ気軽にご参加ください。

「最近のイベントやバーは若い子ばかりで、オーバー30のワタクシには、ちょっと行きづらい…」と感じている、そこの30才以上のアナタっ！

そこでっ！たまにはオトナの女性だけで集まりませんか？

仕事の話、恋の話、老後の話…。

お茶を飲みながら色々とおしゃべりしてみましょう。

ねるとんのような出会い系イベントではありませんが、もしかしたら素敵な出会いがあるかも！？

4/21(土）14:30〜17:00

参加費：1000円
場所：LOUD（東京・中野）

予約は不要です。当日は、14:30までに直接会場にお越し下さい。

途中からの参加はできません。時間厳守でお願いします。

飲食の持ち込みは自由ですが、こちらでもお飲物をご用意しています。

（会場内は完全分煙のため、煙草が苦手な方も安心して参加できます）

『LGBT』（レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー）の人権について考えたことありますか？

2006年7月26〜29日にカナダ・モントリオールでLGBT人権国際会議が開催され、LGBTの人権をめぐる様々な課題について包括的に記した「モントリール宣言」が採択されました。

今回、国際会議に出席された飯野由里子さんに、国際会議の様子などをお話してもらいます。
この機会に、みんなで『LGBTの人権』について話してみませんか？

12月２日（土）
14:00〜16:00
参加費：500円
場所：LOUD（東京・中野）
予約は不要です。当日は、直接会場にお越し下さい。
飲食の持ち込みは自由ですが、こちらでもお飲物をご用意しています。
・コーヒー、紅茶。(お代わりから1杯につき100円)
・ワイン（ボジョレー・ヌーヴォー）は、1杯500円。